派生を楽しむ時代

スマホゲームをしないという人のほとんどは、ゲームにオープニングやエンディングがあるということを知ると驚くのではないでしょうか。
近年は、ゲームの世界観を表した素晴らしいオープニングやエンディングが世間を賑わせることも多く、話題となったことがきっかけで、ゲームから派生したオリジナルのアニメーションが作られたりもするようになってきました。
ゲームを配信している企業と、アニメーションの制作会社がタッグを組んでいるケースは多く、ゲームのオープニングやエンディングに提供されているアニメーションの多くは、そうした企業によってつくられていることが多いようです。

また、そうした「作品」としては極短いアニメーションであっても、名だたる監督を迎えて制作されていることもあり、ゲーム自体よりも、そうした部分に惹かれてゲームを始めてみたという人も近頃は少なくないようです。
ゲームを配信している企業が、こうした、人気監督や人気制作会社と提携することにはちゃんと意味があるのです。
もちろん、そうした人たちとタッグを組むことはゲームの宣伝になるというメリットがあるからですが、それ以外にも、上記のような「派生作品」の展開を見据えているからでもあるのです。
ゲームの人気が高まれば、キャラクターの商品化やアニメーション化、ノベライズ化をといった希望がユーザー側から出てくるようになります。
そうした際に、慌てず、精度の高い作品を提供するために、配信企業側はゲームの配信を決めた段階で「準備」をしてあるのです。

ゲームから派生した作品がいいものであれば、ゲーム自体の続きを希望するユーザーも増えますし、より多くの派生作品を望む声も高まることから、完成度の高い派生作品を提供することができるよう、企業側はあらかじめ仕事がしやすく、互いの事情をよく理解している制作会社や監督と提携を結んでおこうと考えるのです。
つまり、優れたオープニングやエンディングを提供するのは互いにメリットがあるからであり、長く、たくさんの派生作品ごとゲームを楽しんでもらうためでもあるのです。